中国のポータルサイト・百度に3日、中国の作家・劉慈欣氏のSF小説「三体」が日本で大ヒットした一方で、韓国では初版が400冊しか売れなかった理由について紹介する記事が掲載された。

 記事は、昨年の7月に日本で「三体」が発売されると飛ぶように売れ、わずか1週間で10回の重版が行われたと紹介。その内容について「普遍性、文学性、娯楽性という3つの重量バランスが保たれることで初めて誕生し得た、奇跡のようなSF小説」と絶賛する人もいるなど、多くの人が高く評価したと伝えた。

 その上で、中国で大ヒットし、日本でも話題となった「三体」が、韓国では初版がわずか400冊しか売れなかったとし、作者の劉氏が「同じ東アジアに位置して近い文化を持つことを考えれば、韓国でも同様に人気が出るはずなのに、どうして韓国ではほとんど売れなかったのか」と悩み込むほどだったと紹介している。

 「三体」当初韓国で売れなかった理由について記事は、表紙デザインに大きな問題があったと指摘。実際に表紙の画像を紹介した上で「真ん中に配置された中国の新年を祝う絵(年画)のイラストが目立つなど、SF小説とは思えないようなデザインだ。知らなければ子ども向けの本かと思うほどである」とデザインセンスを酷評した。

 そして、いくら本の良し悪しを左右するのが内容だと言っても「表紙がこんなひどいものでいいはずがない」とし、この表紙では多くの人が手に取ることなくその場を後にするはずだと伝えている。

 記事は、デザインを酷評するネットユーザーの声が届いて反省したのか、その後韓国では表紙デザインを一新してよりSF小説っぽくしたうえで再出版されたことを紹介。「他国版に比べるとなおも格式が高いとは言えないかもしれないが、それでも前の子供向けっぽい『年画』デザインに比べればはるかにマシになった」と評した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)