海外で激しい受注競争を繰り広げてきた新幹線と中国高速鉄道。インド初となる高速鉄道計画は最終的に日本が受注したが、今になってみると、受注を逃した中国は「むしろ日本に感謝している」という。中国の動画サイト西瓜視頻はこのほど、その理由について紹介する動画を配信した。

 動画では、インドの高速鉄道計画について、最初の区間はムンバイとアーメダバードを結ぶ約500キロで、2023年には開業予定だったと紹介。当初は、中国が受注に向けて有利に交渉を進めていたが、後に日本が「太っ腹」な条件を出して「受注を横取りした」と主張した。

 この時、日本が出した条件は、総工費の約80%を円借款で供与し、しかも0.1%という超低金利であるほか、技術研修などの人材育成も行うというものだった。ここまでして日本が受注したかった理由として、インドは急速な経済成長を続けていて、人口も多い国であるため、「大きな潜在力がある」と日本は考えたと分析した。今は儲けが出なくても別のプロジェクトで利益が出ると考えたのだという。

 しかし、中国からすると日本は「大きな穴にはまったようなもの」で、中国は難題だらけのインド高速鉄道を受注してくれた日本に「むしろ感謝すべき」と言えるという。その1つの理由は「用地取得」が遅々として進まないことだ。動画では「いまだに予定の1%しか取得できていない」と主張。しかし、実際には全体の約5割を取得しており、動画では意図的に誇張して伝えているのかもしれない。さらに、インドは技術移転を要求していることも、日本にとっては頭の痛い問題だと伝えた。

 この動画に対し、中国のネットユーザーから「中国の代わりに日本が穴にはまってくれてよかった。危ないところだったよ」、「インドの事業は受けなくて済むなら受けない方が良い」などのコメントが寄せられた。動画では「日本に感謝」と言っているが、受注を逃した悔しさからの負け惜しみのように聞こえてくるのは気のせいだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)