なかなか進まないマイナンバーカードの普及。普及率は2割あまりにとどまり、総務省はまだカードを取得していない約8000万人に対し、申請書を発送するというが、中国メディアの快資訊は1日、「どうして日本人は身分証の取得や使用に乗り気でないのか」を分析している。

 中国人が不思議に思うのも無理はない。すでに身分証が生活に浸透している中国人にとって、身分証はスマホと同様なくてはならない存在だからだ。では、なぜ多くの日本人は慎重になっているのだろうか。記事はその理由は2つあると指摘している。

 まずは「戦時中の記憶」。戦時中は誰もが服に名札を縫い付け、そこに氏名、住所、血液型、勤務先を書くことになっていたと紹介。身分を証明し、死亡時の身元確認などに使われたようだ。日本人は、この暗い記憶のためにマイナンバーカードに消極的なのだと伝えている。

 また「政府に悪用されるという疑念」があるとも主張している。日本人はもともと個人情報の扱いに敏感だが、プライバシーや個人情報を曝け出すことを気にしない中国人にはこの感覚は理解できないかもしれない。さらにいえば、多くの日本人は政府の悪用を心配するというよりも、情報の漏えいなど、セキュリティへの不安の方が気になるはずだ。

 記事は結論として、日本は世界の流れに逆行していると主張。サインが主流の時代に、印鑑で身分を証明するなどあり得ない話であり、先端技術を駆使して「日本も統制と管理を強化すべき」と中国らしい主張で結んでいる。日本政府はマイナンバーカードを2022年度末までに、完全に普及させたいようだが、一筋縄ではいかなそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)