中国では「家という拠り所があってこそ人生は安定する」と考える人が多い。それゆえ住宅に「無関心」の中国人は極めて少数派と言えるだろう。中国メディアの騰訊はこのほど、日本の住宅設計を見ると「中国の住宅設計がいかに間違いだらけか分かる」と論じる記事を掲載した。

 記事はまず、中国人であれば誰もが自宅の設計に起因する「面倒」に直面した経験があるはずだと紹介。たとえば「自宅への帰り道に腹痛に襲われ、なんとか我慢して自宅に到着しても、ダイニングとリビングを通り抜けなければトイレにたどり着けない」というケースや、「スーパーで買ってきた食材をキッチンの冷蔵庫に入れる前には必ず、リビングのテーブルやソファに荷物を置かなければならない」というケースだとし、これらは中国の住宅設計が間違っているために起きる面倒であると論じた。

 なぜなら中国の住宅ではトイレが家の一番奥に設置されていたり、キッチンだけが独立した部屋になっているうえに、入り口には扉がついていたりするためだと強調し、こうした設計は住む人の生活に不便をもたらすだけでなく、安全面のリスクにもつながりかねないと指摘。一方、こうした不便でリスクのある設計は「日本の住宅にはあまり見られない」と強調した。

 続けて、日本の住宅ではトイレは玄関の近くにあることが多く、しかも、中国と違って日本では単身者向け住宅でない限りはトイレと浴室は別々に設置されるケースが多いと強調。また、日本ではキッチンが扉で仕切られた独立した部屋となることは稀だとし、中国の住宅ではキッチンが扉で仕切られた独立した部屋になっているのは料理に油を多用するためという理由があるとはいえ、日本では家の中の「動線」を考えてキッチンは開放式の設計になっていて便利だと指摘した。また、キッチンに扉がないのは火事が発生した場合に逃げやすいという理由もあるだろう。

 また、動線という観点から言えば、中国の住宅は何をするにもダイニングとリビングを通り抜けなければならない設計が少なくないが、日本の住宅は動線が考えられていて、無駄な動きをせずに済む設計になっていると紹介。しかも、日本の場合は「水回り」の設備はできるだけまとめて設置しており、洗濯機は浴室や洗面所付近に設置するのが普通だと紹介する一方、中国の場合は洗濯機をベランダに設置する家が多いが、そのぶんベランダは避難経路として活用できなくなっていると指摘、日本の住宅は生活動線や避難経路という観点から見ても合理的な設計になっていることを伝え、「日本に比べると中国の住宅設計は何かが間違っているとしか思えない」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)