日本の住宅の寿命は長い。木造住宅の平均寿命は27-30年、マンションは37年などと言われているが、これは建て替えなどで取り壊した建物の平均築年数なので、実際にはメンテナンスをしていればかなり長く住むことができると言えるだろう。

 日本では鉄筋コンクリートの建物の場合、100年以上住めるという専門家もいるほどだが、中国の動画サイト・西瓜視頻で、日本で住宅を購入したという中国人男性が「日本の住宅が長寿なのは、手抜き工事が少ないからだ」と紹介している。

 この男性によると、日本の建築業者が手抜きをしないのは、4つの理由があるそうだ。1つ目は「厳格な建築基準法」のおかげだ。地震の多い日本では、住宅の安全性が求められ、住宅の設計や使用する資材が法律で細かく定められているとした。2つ目は「住宅の強度、消防設備」への要求が高いこと。火災報知器や換気設備の設置が義務化されているのがその一例だと伝えた。

 3つ目は「手抜き工事をした業者は、倒産の恐れがあること」。企業にとってリスクが大きすぎるため、手抜き工事をしようという気にもならないと主張している。4つ目は「瑕疵担保責任」という保障制度があること。契約で定められた期間内なら、賠償を求めることができると紹介した。

 手抜き工事の少ない日本の住宅は、中国人にとってはうらやましい限りだろう。これを見た中国人のユーザーからは、日本人の民度を称賛し「どうりで世界が日本に追随するわけだ」と感心するコメントや、日本の住宅の質の高さを「中古住宅でも中国の新築より耐久性がある」と高く評価する意見が寄せられた。中国の住宅は築年数がそれほど経っていなくても古く感じるものだ。

 しかし、中国でこれを真似しようとしてもできないと思う人もいるようで、「日本の開発業者は愚かだ。これでは儲けが出ない」という人もいた。これはきっと多くの中国人の本音だろう。中国では手抜き工事は珍しいことではないので、業者も罪の意識が薄く、消費者にもあきらめの気持ちがあるのかもしれない。中国の建築業界は、まずは手抜き工事への認識を改めるところから始めたほうが良さそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)