中国のポータルサイト・百度に22日、今から30年以上前に空前のスケールで制作、上映された日中合作の歴史映画について紹介する記事が掲載された。

 記事は、近年中国の映画業界は繁栄を見せており、ますます多くの優秀な作品が海外から入ってくるようになったと紹介。特に2018年ごろからは日中間の映画産業が蜜月期に入り、優れた日本映画が続々と中国国内で上映されていると伝えた。

 その上で、映画分野における日中両国の交流について「ここ数年で始まったものではない」とし、1982年の日中国交正常化10周年を記念するために企画され、88年に公開された日中合作映画「敦煌」に言及。日本の作家・井上靖の同名小説を原作とし、主要な演者はすべて日本人だったものの、日本と中国の両方で好評を博し、敦煌を舞台にした歴史物の映画作品では最高傑作だとも称されていると紹介した。

 そして、この作品では北宋期の書生・趙行徳が殿試に落第したのち、ひょんなことから西夏に向けて旅する中で遭遇した出来事について描かれており、中国側の協力により中国北西部の人民解放軍部隊や軍用馬が提供されたほか、わざわざ敦煌の古城が再現されるなど壮大なスケールのもとで撮影が行われたと説明。当時作られた敦煌の古城は今なお有名な観光スポットとしてにぎわっているとしている。

 記事は同作品について「敦煌が持つ独特な風景が表現されただけでなく、敦煌地域の文化の伝播という意味でも巨大な貢献を果たしており、数少ない優秀な歴史映画作品なのである」と評した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)