中国のポータルサイト・百度に20日、「かつて中国各地の麺料理400種類を食べ歩いた日本人がいた」とする記事が掲載された。

 記事は、今からおよそ20年前の2001年に「中国麺食紀行」という本が日本で出版され、その作者が1980年代から日本の旅行会社の中国担当者として活動してきた坂本一敏氏で、長い年月をかけて中国32省・市・自治区を巡り、現地の麺料理を食べてきたと紹介した。

 そして、同書では坂本氏が中国各地で食べた400種類以上の麺料理の中で、スープ麺のベスト10とスープなし麺のベスト5がそれぞれ紹介されており、そのラインナップを見ると坂本氏が本当に中国の各地を巡り、中国人ですら聞いたことのないような麺料理まで食べてきたことがわかると評している。

 その上で、麺料理が豊富なことで知られる山西省から一つもランクインしていないこと、北京・天津・華北地区が誇るジャージャー麺が入っていない代わりに、ほぼ無名な重慶市の「大足ジャージャー麺」が入っていることなど、今の中国人の感覚とはややずれる部分があるとも指摘。その背景には、1980年代の中国はまだまだ行ける場所が限られていたこと、中国人の飲食習慣自体がこの40年で大きく変化したことなどがあるとし、「必ずしも、現在の状況に合うものではないかもしれない」との見方を示した。

 一方で、ランキング中には日本でも数年前に人気を集めた蘭州ラーメンを始め、今や中国で全国的な人気を集めるようになった麺料理も含まれており、坂本氏に先見の明があったとしたほか、「麺料理をここまで愛する精神には驚かされるとともに、非常に敬意を覚える」とし、ネイティブの中国人でも作れないような「中国麺紀行」を作り上げた坂本氏の功績を賞賛した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)