訪日中国人の多くは日本人が「不用心」であることに驚くと言われる。確かに日本ではズボンの尻ポケットに長財布を入れて歩いている男性を見かけるほか、飲食店などでは貴重品をテーブルに置いたまま席を離れる人の姿は珍しいものではない。

 こうした光景は中国人からすれば「不用心そのもの」であり、驚愕の光景だとされるが、日本人が不用心に見えるのは、それだけ日本では何かを盗まれることを警戒する必要性が薄いからではないだろうか。中国メディアの快資訊は15日、日本は窃盗や空き巣が非常に少ない国だと紹介し、その理由を考察している。

 記事は、日本は「拾った物をネコババせず、警察に届ける」人が多いことで非常に有名な国だとし、法律やルールを遵守することは「日本人の性格の一部になっている」と強調。そして、日本社会には窃盗を許さないモラルも浸透していると指摘する一方、「人のモノを盗まない日本人の国民性や日本社会のモラルの高さ」には歴史的な背景が存在するのだと論じた。

 そして、その由来とは戦国時代の軍律などにも採用された「一銭斬り」だと紹介。これは文字どおり「わずかな金銭であっても盗みは斬首刑」となることを定めた軍律であり、織田信長も採用し、さらには豊臣秀吉の統治にも引き継がれたと説明。日本人は織田信長より以前の時代から窃盗行為を忌み嫌う民族だったが、この一銭斬りという法律こそ窃盗を憎む日本人の性格や日本社会全体の高いモラルの形成に強力な影響を与えた要素だと主張した。

 続けて記事は、古代中国にも一銭斬りと似たような法律があったと紹介。しかし冤罪が多発したため、この法律は民の強烈な反感を呼ぶ結果となり、その王朝の転覆と共に中国の歴史のなかに埋もれたと説明。そのため古代中国のこの法律は日本の場合とは異なり、現代の中国社会のモラルに何ら良い影響も与えることはなかったと結んだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)