中国には各地に日本統治時代の名残があり、現存する建築物も徐々に少なくなってきているが、なかには保存され、観光名所になっているところさえあるようだ。中国メディアの百家号は15日、「日本人が建てた中国で最も美しい駅」を紹介する記事を掲載した。「まるでスイスに来たようだ」と称賛されていると伝えている。

 記事はまず「広い中国には鉄道の駅が無数にある」としながらも「日本人が建てた駅ほど美しい駅はほかにない」と紹介。その駅とは、内モンゴル自治区にある阿爾山(アルシャン)駅だ。美しい大興安嶺山脈南麓に位置しているこの駅は、「建物が欧州のようだ」と有名だという。

 この駅について記事は、「日本の建築方法で二階建て、レンガと木材、花崗岩、鉄筋などの建築資材を使用している」と紹介。写真も掲載しているが、とてもそこが中国だとは信じられないほど、おしゃれな洋風の建物である。記事は、「おとぎの国の登場人物が住んでいそうな小屋」と表現。地元の豊かな自然のおかげで、「幻想的な雰囲気を感じることができる」と誇らしげだ。

 しかし、この駅のあるアルシャン市は中国では小さな都市だ。なぜ日本人は、ここにこれだけ立派な建物を建てようと思ったのだろうか。記事は、「アルシャン市の資源が豊富だったため、ここの資源を輸送したかったのではないか」との見方を示している。旧日本軍は、駅のほかに軍の施設も建設したが、今残っているのは駅だけという。

 この建物は中国の全国重要文化財に指定されており、保存状態も良好だという。記事によると、屋根が白い雪で覆われる冬がおすすめで、「太陽の光に照らされると、まるで真珠のように美しく輝く」そうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)