天然資源に乏しいと言われる日本。しかし、実際には四方を海に囲まれているがゆえに海洋資源は豊富であり、海底にはレアアースを大量に含んだ泥である「レアアース泥」も存在する。中国メディアの快資訊はこのほど、「日本近海には豊富なレアアース資源が存在するのに、なぜ日本は中国からレアアースを輸入するのか」と題する記事を掲載し、その理由について分析した。

 記事はまず、中国は世界最大のレアアース生産国で、世界全体のレアアースの約80%を中国が供給していると紹介。しかし、安価で大量に輸出したため、4000万トン以上あったレアアースは、現在では2700万トンにまで大幅に減少したという。そしてレアアースの生産は環境破壊という大きな代償を伴ったと伝えた。

 一方、日本は南鳥島付近の海底に莫大な量のレアアースが存在していることを発見したと指摘。国内需要の約200年分のレアアースが眠っているとの試算もあるが、それでも今のところ日本は大量のレアアースを中国から輸入している。

 その理由について記事は、海底からレアアースを採掘するのは「技術的に難しく、コストも高くつくからだ」と分析。コストを考えると輸入した方が安いので、いまだに輸入に依存していると説明した。

 かつて中国は、日本への事実上の制裁としてレアアースの輸出禁止措置を取ったが、日本はあっという間に代替材料を開発したり、輸入先を多角化したりして対応することができた。そして今や大量のレアアース資源を持っていることが明らかになったことで、中国が外交ツールと位置付けてきたレアアースをめぐって、日本は以前に比べれば優位な立場にあると言えるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)