中国では日本について「資源が少なく、国土も小さいのに世界第3位の経済力を持つのは驚異的」だと指摘する論調は少なくないが、中国メディアの百家号はこのほど、日本を「強大な国家たらしめている」のは、日本の「小学校教育」だと論じる記事を掲載した。中国は日本の小学校教育の真髄を模倣できればより強い国になれるはずだと主張している。

 記事は、2012年に中国人の莫言氏がノーベル文学賞を受賞した際、「このような国際的な栄誉を享受するのはまれなことなので、当時の中国は大きな喜びに包まれたものだ」と紹介。さらに15年に屠ユウユウ氏がノーベル生理学・医学賞を受賞したものの、その後は受賞者が出ていないことを指摘する一方、「近年は日本人がノーベル賞を受賞するのはもはや日常茶飯事のよう」になっていると論じた。

 続けて、ノーベル賞受賞者数という点で日本と中国には圧倒的な差があり、これは国の教育や研究開発力の差を反映しているという見方を示しつつ、日本の強さの秘密は「小学校の教育」にあると主張した。では、中国の小学校教育とは何が違うのだろうか。

 記事は、日本の小学校は「自分のことは自分でする」という考え方を子どもたちに身に着けさせる教育を行っていると説明。中国の場合、子どもたちの膨大な量の宿題を目にする親たちは子どもたちのためと思い、子どもの身の回りの世話をすべてやってあげるのが当然と考えるが、これは逆に子どもたちの「思考能力を低下させる」と指摘。また日本の小学校は運動会などを通して「みんなと協力する」ことの大切さや喜びを子どもたちに理解させているとし、これも中国の小学校教育にはみられない重要な特色だと論じた。

 日本では子どもが幼少だからといって、親や教師が「なんでもしてあげる」という教育は行っておらず、むしろ「何事も実践させて心と体で学ばせる」ことに重きを置いていると強調。中国の小学校はあくまでも知識を詰め込むことを重視しているが、「実践を通じて心と体で学ばせ、好奇心や思考能力を育てる」日本の教育方法を採用すれば中国はより強い国になれるのではないかと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)