経済発展と科学技術の進歩が著しい中国。交通もますます便利になり、今や高速鉄道は中国人の移動に欠かせない道具となった。高速鉄道網は中国全土に広がっているが、その路線図をよく見ると必ずしも直線になっているわけではない。

 中国人のなかには「高速鉄道路線は直線的に建設した方が距離が短くなるのに、なぜくねくねと線路を曲げて遠回りしながら路線を建設するのか」と疑問を抱く人もいるらしい。中国メディアの百家号はこのほど、高速鉄道の路線が直線ではない理由について紹介する記事を掲載した。

 記事はまず高速鉄道の路線が直線ではない理由の1つ目として、「中国の複雑な地形」が関係していると分析。広大な国土の中国は、地形も場所によって様々であり、この複雑な地形のために直線にすることができなくなっていると指摘した。

 例えば、標高の高い地域もあれば盆地もあり、森林や湖などもあるが、環境破壊の問題や特殊な地形での建設は技術的に難しくコストもかかることを考えると、回り道をせざるを得なくなるとしている。

 もう1つの理由は「経済的な要素」だと分析。多くの人びとのニーズに応え、輸送効率を上げ、都市経済の発展を促進するためには、多くの都市をつなぐ必要があると説明した。特に、地方の小都市はまだ高速鉄道が通っていないところもあり、乗車率を上げるためにも小都市をつなぐように遠回りしているのだという。

 全国に張り巡らされた中国高速鉄道網は確かに利便性をもたらしているが、そのほとんどが赤字路線だといわれている。2035年までには総延長距離を現在の約2倍に当たる7万キロに延ばす計画もあるようだが、採算がとれるかどうかは疑問だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)