今年5月、フィリピンから入国した人が狂犬病を発症したと報じられた。日本国内での発症は14年ぶりのことだが、この患者は訪日前、フィリピンで犬にかまれていたそうだ。1950年代を最後に国内での狂犬病の感染例が報告されていない日本では、すっかり狂犬病が撲滅されたと言われているが、今でも狂犬病の危険がある国は少なくない。

 事実、世界では今でも毎年5万人以上が狂犬病で命を落としていると言われる。中国では2017年に500人余りが死亡しており、2010年の約2000人と比べると減少しているとはいえ、撲滅からは程遠い状況だ。中国メディアの快資訊は11日、なぜ日本は狂犬病を撲滅できたのか分析し、2つの理由を紹介している。

 記事が挙げた1つ目の理由は「狂犬病予防注射」が普及していること。日本の接種率は非常に高いが、「中国は10%にも満たない」と指摘。特に農村部では狂犬病予防注射の存在すら知らない人や、知っていても「イヌのためにお金を払ってワクチンを接種する」ことを渋るため、「農村部での感染率が高い」と伝えている。

 2つ目は「法律」だ。日本には、狂犬病予防法という法律がある。犬の飼い主は、犬の登録と狂犬病予防注射が義務付けられており、交付された鑑札と注射済票は犬につけておかなければならないと規定されている。

 記事は、中国の飼い主は犬の飼い方を知らず、予防接種をしなかったり、リードを付けずに散歩させたりしていると危機感を示している。最近ペットブームが加速している中国では、アクセサリー感覚で動物を飼い始める人が増加していることが考えられる。民度が高くなりつつあると言われる中国だが、飼い主としてのマナーも向上が求められているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)