2020年7月の時点で営業距離が3万6000キロに達した中国高速鉄道。時速350キロの営業速度は世界一であり、こうしたデータと比較して「世界初の高速鉄道である日本の新幹線はずいぶん落ちぶれた」と感じる中国人は少なくないようだ。しかし、中国メディアの快資訊は12日、新幹線は決して落ちぶれているわけではないと説明する記事を掲載した。

 記事は、実際のところ日本の新幹線には多くの優位性があると指摘。動力分散方式を採用しているので、加減速の時や坂道でも安定しており、騒音や振動も少ないとその技術力を称賛した。またブレーキシステムも優れていると伝えている。

 特に、新幹線の安全と運行管理は「突出してすばらしい」と紹介。日本は地震が多いにもかかわらず、50年以上にわたって重大な事故が発生していないことは特筆すべきことだと伝えた。東日本大震災の際にも脱輪したのはわずか1列車だけだったという。これは、先進的な列車自動制御システムを日本が開発したからで、地震を感知すると自動停車することで脱線のリスクを最大限低くすることができていると説明した。

 また、新幹線は実際のところもっと速度を出せるが、営業速度はかなり抑え気味にしている都市的。これは安全を第一にした結果であるが、このために「新幹線は落ちぶれた」とのイメージを中国人に与えているのだという。そして、このイメージが海外輸出にも影響していると主張している。

 それで記事は、海外輸出の面では複雑な自然環境で高速鉄道を建設し、運行を行っている経験があり、建設コストの安い中国のほうが優位だと主張する一方、日本は技術力と安全運行の実績によって高い建設コストというマイナス面を補っており、新幹線の競争力は侮れないと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)