現在、様々なインフラが発展途上にある中国では、駅や街の設備がまだまだ新しい。一方、中国人から見ると、逆に日本の設備は古く「老朽化している」と見えるようだ。とはいえ、14日付の中国メディア百度が「日本の実力はそうした表面的なところでは判断できない。日本の真の実力は“ソフトパワー”にある」と題する記事を掲載した。記事は具体的に3つの分野から、その日本のソフトパワーを探ろうとしている。その三つとは、「東京駅」、「鬼滅の刃」、そして「ノーベル賞」ということだ。どういうことか。

 1つ目は「東京駅」。記事は、「日本のソフトパワーのすごさは東京駅に行けば分かる」と言っている。つまり、東京駅の建物(ハード)自体はすでに古くなっており、何世代にもわたって改装されてきた。しかし、日本はその古さを生かしつつ、長い歴史を通じて必要な改築を行っている。結果、古い東京駅を一つの観光資源にまで高めている。この点、中国は何もかも0から作ることが多いぶん簡単。昔の物を生かしながら新しくする技術から、中国も学ばなければならない、と分析している。

 2つ目は「鬼滅の刃」。今大人気のアニメにも、日本のソフトパワーはいかんなく発揮されている、とのこと。日本はこうした優れたソフト開発を通じて、日本の文化を世界中に知らしめている。結果、アニメを通じて日本語に興味を持つ若者が増え、世界中で現在130カ国以上、約385万人の人が日本語を学んでいる。また、アニメを通じて日本の文化に興味を持つようになり、結果日本への旅行に結びついているのだ。記事は「京都などでは実際に古い建築物が大切に保存されている。一方、中国はといえば、古い建築物はすべて壊されており観光資源に乏しい」と分析している。日本が、アニメを通じて世界に情報発信し、日本への観光や旅行に結びつけている点を高く評価している。

 3つ目は「ノーベル賞」。日本のノーベル賞受賞者の多さは日本の「教育資源」というソフトパワーの強さの表れ、と分析している。日本の教育は単に成績の部分だけを伸ばそうとするものではなく、知力と体力をバランスよく育てるものだ。結果として、子どもたちは「学校教育」を通じて多くの点を学び、学問やスポーツ、芸術など、様々な分野で活躍できる人材を多数輩出している、と述べている。

 結論として記事は、「日本と中国の経済的な格差はなくなっているとはいえ、このソフトパワーに関しては中国と日本の実力は雲泥の差。中国がソフトパワーで日本を圧倒するには、まだまだ時間がかかる」と結んでいる。(編集:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)