ストックホルム国際平和研究所によると、2020年1月時点での世界全体の核兵器保有数は1万3400発だった。この核保有国には中国も含まれており、中国は1964年に核実験に成功し、アジアで初の核保有国となった。中国メディアの百家号は8日、「中国は核実験成功後、すぐに日本に連絡した」と紹介する記事を掲載した。

 記事は、1963年に部分的核実験禁止条約が調印されてからわずか1年後、中国は核実験に成功したと紹介。これ以上核兵器が広がらないと考えていた米国や旧ソ連にとっては思いがけないことだったろうとしている。

 中国は1964年10月16日に新疆ウイグル自治区で核実験を行い、成功している。同日、中国政府が世界に向けて正式に実験成功を発表しており、世界各国のメディアが様々な形でこのニュースを伝えたと言われる。

 そんななかで、当時の中国の周恩来首相は真っ先に日本へ核実験について直接通知したと記事は紹介。核実験成功から3日後、周首相は当時の池田勇人首相に「中国の核兵器保有は防衛のためで、先に使用することはない」との書簡も送っている。

 なぜ中国は真っ先に日本へ通知したのだろうか。記事は、「日本を不安にさせないため」だったのではないかと分析した。日本は中国の隣国であり、世界で唯一の被爆国であることから、日本を誤解させたくないと思ってわざわざ日本へ連絡したのかもしれない。しかし、中国による核実験は東京五輪の最中に行われており、やはり日本にとっては衝撃だったのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)