中国のポータルサイト・百度に12日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、欧米でアジア人に対する差別が激しくなっており、フランスのSNSでは「アジア人を攻撃せよ」を市民に呼び掛ける書き込みが拡散しているとする記事を掲載した。

 記事は、近ごろフランスのSNS上で市民に「アジア人を攻撃せよ」と呼びかける言論が拡散しており、フランス在住のアジア人の生活に大きな影響を及ぼしていると紹介。「どうやら、フランスでは人種主義がすでに爆発してしまっているようだ」と伝えた。

 そして、この件についてフランスの一部大手メディアが速やかに反応し「フランスはアジア人を差別しているわけではない」、「われわれは変わらずアジア人を歓迎している」といった論調を展開しているとする一方で「フランスの人種差別はこれまでにも存在しており、差別はすでに深く根差していることは紛れもない事実だ」と評している。

 また、以前に米ニューヨークの地下鉄駅で、現地在住の日本人ピアニストが現地人から集団暴行を受けて負傷した事件があったことに触れ、欧州でも同様の事態が発生する可能性が高まっていると認識したフランスの日本大使館が、現地滞在の日本人に対して安全に注意するよう呼びかける警告を発していたことを紹介した。

 記事は、多くのフランス政府関係者や医学専門家がたびたび「新型コロナをレッテル化してはならない」との考えを示すとともに、フランス政府もソーシャルネットワークにおける差別の制御に努めてきたとする一方で「しかし、現実の状況は、実に多くの人が自由の旗印を振りかざして差別的発言を繰り返しているのだ」と伝えている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)