経済成長が著しい中国では、特に都市部における発展が目覚ましく、空港や駅などのハード面においては日本以上の最新設備となっているところが多い。しかし、ソフト面では日本と中国との間にまだまだ大きな差があるようだ。中国メディアの騰訊は10日、日本と中国の「駅の違い」について考察した記事を掲載した。

 江蘇省蘇州市に住んでいるという記事の中国人筆者は、高速鉄道で30分ほどの距離にある上海へ時々遊びに行くそうだが、毎回「ひどく疲れる」そうだ。これが日本だと周辺都市から東京へ行ってもそれほど疲れず、京都から新幹線で東京へ行っても中国のようには疲れないと感想を述べている。これはなぜなのだろうか。

 中国人筆者によると、中国での移動が疲れるのは「駅に問題があるから」で、3つの原因が考えられるという。その1つは「保安検査」の存在だ。蘇州から高速鉄道を含めた公共交通機関で上海に行くためには少なくとも3回の手荷物などの保安検査を受ける必要があり、面倒で時間も無駄になると指摘した。2つ目は「乗り換えが大変なこと」で、地下鉄駅と高速鉄道駅の距離が離れすぎているためだという。3つ目は「駅が大きすぎること」で、そのため歩く距離が多くなるとしている。

 そのうえで、中国の国情からすると保安検査が必要なのは分かるとしつつも、何度も検査を繰り返すのは無駄だと指摘。中国人は高速鉄道の速度を誇ることが多いが、市民の便利さを向上させるはずの高速鉄道は不便さが際立っていると論じた。また、全国どこも同じように駅が無駄に大きいことも、非常に不便だと不満を述べている。

 この点、日本の駅は保安検査が一切なく、私鉄や地下鉄、JRとの乗り換えも極めて便利だと紹介。非常に合理的な設計で、特にソフト面では人に優しく人間本位であると称賛している。そのため、日本では障がい者であっても安心して外出できると中国との違いを強調した。高速鉄道では最高速度という点では中国が勝るとはいえ、利便性などのソフト面で優れる日本は快適な移動ができる国といえるだろう。これは表面的な差ではなく、根本的な違いなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)