日本は都会の住宅街のなかにも畑が点在しており、「都市農業」が発達しているといえるだろう。これは、都市部は徹底的に開発して農地を全くなくしてしまっている中国の都市部とは大きく異なっている。中国メディアの騰訊は7日、日本の都市農業について紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、日本は高度に工業が発展した国だが、都市部でも農業が残っており、しかも良い形で発展していると紹介。「全国の農業生産の約3割を都市農業が占めており、都市部の農家は全国の約25%を占める」と非常に驚いた様子で伝えている。そして、このことから日本では都市農業が成功していることがよく分かるとしている。

 そのうえで、日本の都市農業の特徴について、東京にはビルの屋上や地下に農地があるケースまであると紹介。「この種の農業は、環境という制限を打破し、若者を引き寄せていて、環境改善の作用となっている」と伝えた。一例として、日本のある通信会社では、ヒートアイランド対策として屋上でサツマイモを栽培しており、これにより最大で屋根表面温度が27度も低くなる効果があったという。

 ほかにも、都市農業には多くの利点があると記事は指摘。これには、都市住民に農産物を提供できること、都市の美化に役立ち住宅の価値が高くなること、自然から多くを学べること、都市施設の単一化を埋め合わせる重要な空間となっていること、将来のさらなる発展のための空間を残せること、災害発生時の避難場所となること、農業を奨励する作用となっていることなどがあると伝えた。

 中国の都市部は、隙間なく開発されて高層ビルやマンションが並んでおり、「自然」とはほど遠い環境となっている。記事が指摘するように都市農業には多くのメリットがあり、日本のモデルは中国にとって大いに参考となることだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)