中国メディア・網易は8日、「日本はどうして中国のことを『支那』と呼ばなくなったのか」とする記事を掲載した。

 記事は、多くの中国人にとって「支那」という言葉は「抗日神ドラマ」を通じて見聞きしたことのあるものだろうと紹介。中国人にとって侮辱的なニュアンスを持つとされるこの言葉は明治維新以前の日本にはなく、辛亥革命によって中華民国となった時期に用いられるようになったものの、当初はあくまで「China」の音訳に過ぎず、侮蔑的な意味あいはなかったと伝えた。

 その上で、「中国への侵略が始まると、侮蔑的なニュアンスを持つようになった」とし、その背景には「中国、中華という言葉は世界の中心を意味するものであり、『支那』に用いるにはふさわしくない」という日本人の考え方があったと分析している。そして、北洋軍閥や国民政府は国力の弱さから「支那」という言葉を用いることに抵抗できず、1930年に国民政府が「日本政府が公文で支那の文字を用いた場合には、断固受け入れを拒否する」との通達を発表するに留まったとしている。

 記事は、この通達によって日本は公式な外交文書で「支那」を用いることはなくなり、「中華民国」と称するようになったものの、それ以外の場面では依然として使い続けたとし、1945年の日本の無条件降伏により「この呼称はついに死を迎えることになった」と伝えた。

 そして、戦後間もない時期は一部メディアが引き続き「支那」の呼称を用いたものの、米国を主とする占領軍が日本政府に圧力をかけ、使用を禁止させたと紹介。これによりメディアからこの呼称が消え、戦後生まれの日本人の多くは過去のものとして認識していると伝えた。その一方で、「日本は中国に負けたわけではない」との考えや、中国が戦後長きにわたって貧困国だったことから、今もなお「支那」を用いる日本人も一部に存在するとしている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)