長い歴史を持つ中国だが、創業100年を超えるような「老舗企業」は驚くほど少ない。日本には老舗企業が数多く存在するが、こうした違いはなぜ生じるのだろうか。中国メディアの騰網はこのほど、中国企業と日本企業の違いについて紹介する記事を掲載した。

 記事は、中国では多くの企業家が事業で少し成功すると、すぐに経営の多角化を進め、不動産や金融資産への投資を始めると指摘。一方、日本企業は金儲けよりも「自社の製品やサービスそのものに興味があるようだ」と分析し、日本企業はどれだけ儲かっても浮き足立たずにしっかりと事業を行っているが、中国企業の目的はただ「金儲けだけなので老舗企業が少ないのではないか」と説明した。

 また、技術に対する理解も日中では異なることを伝えている。記事は、中国の企業家にとっての技術とは「先進設備」のことであり、最新の設備は購入しても社員の教育を重視していないため、高性能な設備を効率よく使えないと分析。日本企業は、新たな設備導入よりも技術を学び吸収することに力を入れるという違いがあるという。また、中国企業は表面的に新しい技術を学んでも、学び続けないために競争力を維持できず、質が落ちていくと指摘する一方、日本企業はしっかり学び続けることができるため競争力が維持できるという違いもあると論じた。

 さらに、中国は何でもスピードを重視し、目先の利益を求める傾向が強いと指摘。そのため、事業が生まれるのも早いが倒産するのも早いとしたほか、中国人は法律やルールの抜け穴を探すのだけはうまく、小賢しい方法で儲けるが、往々にして「策士策に溺れる」になってしまっているとつづった。

 結局のところ、地道にコツコツと事業を行うことが長期的に見ると企業の寿命を左右することになるといえそうだ。理屈では分かっても中国では「地道にコツコツと事業を行う」ことを実践する企業家は少ないということなのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)