習近平国家主席の主導のもと、2015年に始まった中国のトイレ革命。扉のない、昔ながらのいわゆる「ニーハオトイレ」はすっかり姿を消し、水洗の公衆トイレがかなり普及した。とはいえ、「病院のトイレ」となるとまた話は別のようだ。

 中国メディアの捜狐はこのほど、「日本の病院のトイレを見ると、われわれに足りないのはトイレットペーパーだけではないことが分かる」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、中国の病院のトイレでは通常、「無料のトイレットペーパー」は設置されていないと指摘。その理由は「民度の低い人が持ち去ってしまうから」だそうだが、記事は、そこまで民度の低い人は少数であり、持ち去られたら病院側が新たに設置すれば良いだけで、少数の民度の低い人のために大勢の人が不便を強いられるのは理不尽だと苦言を呈している。

 そのうえで、日本のトイレがいかに病人の立場に立った設計になっているかを紹介。無料のトイレットペーパーが設置されているというだけでなく、専門科ごとに異なる設計のトイレとなっており、小児科の近くにあるトイレでは大人用の便器の隣に子ども用の便器があるほか、肛門科では人工肛門を付けた患者のために専用の洗浄設備もあると伝えた。

 さらに整形外科や神経科などでは、移動が大変な人のためにベッドのすぐわきにトイレがあり、車いす用のトイレでは手すりの位置や高さが考え抜かれて取り付けられていると紹介。緊急時用の呼び出しボタンもあって安心だと称賛している。

 こうしてみると、日本の病院のトイレは患者の利便性を考慮して設計、設置されており、親切な設計になっていると言えるだろう。中国の大都市の病院では、最新の医療設備などはどんどん海外から導入しているようだが、日本のようなトイレや患者に対する配慮という概念も導入する必要があるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)