世界最大の自動車大国となった中国では毎年大勢の人が交通事故で死亡していると言われる。一方、日本の交通事故死亡者数は年々減少しており、2019年は過去最少の3215人だった。中国の動画サイト西瓜視頻はこのほど、日本で交通事故が少ない理由は交差点に設置されている「神器」にあるとする動画を配信した。

 日本在住という中国人の配信者は、日本の農村部を撮影しながら「押しボタン式信号機」について紹介し、これこそ交通事故を減らす「神器」ではないかと主張した。押しボタン式信号機は交通量は比較的多いが歩行者が少ない所によく設置されており、配信者は「ボタンを押せば数秒で歩行者用の信号が青に変わる」と実際に押して道路を渡って実践して見せた。「これで安心して横断できる」と解説している。

 歩行者が横断する必要がある時だけ信号を青にできるため、配信者は「このような信号機の設計は、省エネで効率的だ」と称賛。中国には「押しボタン式信号機」がほとんどないが、その理由として配信者は、「これは人が少なく車が多い所で使うもの」と分析。中国は人が多いので効率的ではなく、中国の場合は地下道や歩道橋の方が効率的だと指摘した。

 この動画を見た中国のネットユーザーからは、「中国の農村にもこれを付けたらいいと思う」と賛同するコメントがあったが、「これは国民全体の民度が高くなるまで待たないと」という意見もあった。横断するつもりもないのにむやみに押す人や、信号を守らない車がいるということだろうか。また、「日本はいろいろな事がよく行き届いている。中国は人が多いからこんな信号があったら車が進めなくなる」というユーザーもいた。

 寄せられたコメントのなかには「押しボタン式信号機は自分の住む町にもある」との意見もあったが、日本と比べるとその普及率は極めて低い。これで交通事故が減少するなら中国も日本のように農村部で普及させると良いのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)