中国のポータルサイト・百度に31日、「どうして日本の木造建築は1000年以上経っても木の香りが残っているのか」とする記事が掲載された。

 記事は、日本にはとても多くの古い木造建築が残っており、なおかつこれらの古い建築からはとても清潔でフレッシュな印象を覚えると紹介。その例として建立から1300年の歴史を持つ法隆寺を挙げ、建築に用いられている木材は表面をかんなで軽く削るだけで木の香気が漂うことから「まだ生きている」と伝えた。

 そして、古くより寺社仏閣の木造建築に携わり、非常に長きにわたり技術やノウハウを蓄積してきた宮大工という日本の伝統的な職業の考え方が、現代の生活に与える啓示を紹介している。

 まず、木造建築は樹木の命と人の命を結びつけるものであり、宮大工たちは宗教的な敬虔さをもって建築に携わっていることを挙げた。また、寺社は神仏の住居と言える場所であり、居住者である神仏のことを思いながら建てていくという姿勢は、人間が居住する一般の住宅を建てる際にも通じるのだと伝えた。

 次に、宮大工が寺社を建立する際には数百年、さらには1000年が経過しても朽ち果てることなく存在し続けるという非常に長期的な視野を持っているとした。そして、この「長い目」で見るという点はまさに現代人が忘れがちな視点であると指摘。「先人は、木を切って寺や廟を建てると同時に新たな樹木の苗を植えた。木材の耐久年数に合わせて新しい樹木が成長するというサイクルを作り、資源を絶やさないようにしてきた。長期的な発展という視点は現代にこそ非常に大きな価値を持っており、スピードに翻弄されているわれわれが学ぶべきことなのだ」と論じた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)