現在、遼寧と山東という2隻の空母を就役させている中国。3隻目の建造も急ピッチで進めているとの報道もあるが、その一方で空母に関する他国の動向も気になるようだ。中国メディアの百家号は29日、日本に続いて韓国も空母計画を始動させると紹介する記事を掲載した。その背後にある米国の狙いについて分析している。

 記事は、海上自衛隊のいずも型護衛艦の空母への改修工事が現在行われており、最近足場が撤去されたばかりだと紹介。「いずも」には米国の最新ステルス戦闘機であるF35Bが搭載されることも伝えられており、イージス艦や潜水艦と組み合わせることで「大きな戦闘力」になると伝えた。

 それだけでなく、日本に続いて韓国も空母建造の計画を発表していると指摘。排水量4万トンクラスで最大15機のF35Bを搭載できるとされており、「データ上は日本の空母の戦闘力を超える」と伝えた。

 こうした日韓の空母に関する計画について記事は、「裏では米国の支持があるのだろう」と推測。特に日本は、敗戦国で攻撃性の武器の保有は制限されているはずなのに、大胆にもヘリコプター搭載護衛艦を改造できるのは、米国が支持しているからにほかならないと論じた。さらに、その理由は「中国人民解放軍の急速な台頭」にあると分析。ロシアも米国の力を分散させようとしており、米国は戦略をアジア太平洋地域に移すのに大きな圧力に面するため、日本や韓国に力を持たせ米国の助けとなるようにしていると説明した。

 日本も韓国も米国の同盟国であり、日韓が海軍力を増強することは確かに米国にとって有利になるといえるだろう。米中関係が緊張しているなかでのこうした動きは中国にとっては好ましいことではないようで、それだけ気になるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)