中国メディア・環球網は30日、英国の料理番組で「日本ウイーク」と題しながら登場した料理が中国風、インド風だったことで、ネットユーザーから「アジア人に対する侮辱」といったクレームが相次いだと報じた。

 記事は、ここ数日英国の料理コンテスト番組「グレート・ブリティッシュ・ベイクオフ」の内容がSNSを賑わしており、英国情報通信庁(Ofcom)もこの番組に関する投書を受け取ったと伝えた。

 そして、クレームの理由として、27日に放送された同番組が「日本ウイーク」と題して参加者に料理を作らせる企画だったにもかかわらず、1つめの課題である日本式の「肉まん」で一部の参加者が日本テイストではなく、中国や米国、インドを想起させる具材を使用したほか、ある参加者が肉まんに中国を象徴する動物であるはずのパンダをデザインしたことだと指摘している。

 その上で、放送された「トンデモ日本料理」を見た少なからぬ視聴者が直ちにSNS上で反応し、議論が起こったと紹介。「パンダは中国からやってきたもので、日本ではない。ちょっと民族蔑視の嫌いがある」、「どうしてみんな『日本ウイーク』なのに中国料理を作るのか。これは無礼な行為だ」との意見があり、日本のネットユーザーからも「このような無知さと民族蔑視的行為は、日本人に対する侮辱のみならず、中国人への侮辱でもある」と批判的なコメントが寄せられたと伝えた。

 さらに、あるユーザーが「『日本ウイーク』だということで楽しみにしていたが、日本の食べ物があらゆるアジアの食べ物とひとまとめにされていて、アジア人はみんな同じという民族蔑視を助長すると感じた。特に今は新型コロナウイルスで東アジア人が差別や蔑視を受けている状況であり、なおのこと不適切だ」とし、新型コロナによってアジア人への侮辱行為がしばしば取り沙汰される中で、番組の内容には特に気を遣う必要があるとの考えを示したことを紹介した。

 欧米において、日本と中国、韓国、さらには他のアジアの国々をそれぞれ区別できている人は、われわれが思っている以上に少ないのかもしれない。しかし一方で、われわれも東南アジアや欧米、アフリカの各国についてはっきり区別できるほどの知識を持っているかと言えば大いに疑わしい。お互いに理解してもらえるよう、理解するように努力を重ねるしかないだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)