先日、中国広東省仏山市に「日本街」が出現し、中国で大きな話題となったが、オープンからわずか2カ月で一時閉鎖されてしまった。街並みを構成する展示物に知的財産権の問題があったためとされているが、反日感情の強い中国では日本を模した街並みに対する批判の声も強かった。

 そうしたなか、江蘇省蘇州市にある「日本街」もまた中国で話題となり、議論を呼んでいるようだ。中国メディアの百家号は29日、蘇州に「偽日本」が現れたと伝え、「淮海街」という通りが日本街に変身して物議をかもしていると伝える記事を掲載した。

 この淮海街は、以前から日本人向けの店舗が多い通りだったが、最近リニューアルされ、より日本の街並みに近くなったようだ。このため、多くの人がここを訪れており、なかには着物を着て歩く女性もいるという。

 こうした状況に中国のネット上では、「中国国内に日本の特色を持った街が登場するとは、抗日戦争の痛みを忘れてしまったのだろうか」との批判があると紹介。一方、「米国にも中華街がある。この通りは主に日本料理を前面に出しており、日本的な特色になることのどこが悪いのだ」と擁護する意見もあるという。

 こうした意見を踏まえて記事は、「悪いのは街ではなく人だ」と主張。着物を着て歩くことは過去の歴史を考えると中国人の感情を逆なでする行為だとしている。それで、何を着るかは個人の自由とはいえ、堂々と日本の特色である服装をして街を歩くべきではないと持論を展開した。

 こうした日本街を訪れる人の多くが若者であり、若い中国人はそれほど日本文化に対する抵抗はないようだ。しかし、このような記事やネットの反応を見ると、反日感情が根強い中国人もまだまだ多いようである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)