中国でも有数の観光地である蘇州、その一角に「日本街」が出現し観光客の人気になっている。「街の雰囲気や看板など、まるで日本にいるよう」と、SNSで話題となっている。一方、この「日本街」に批判的な声も上がっている。

 話題になっている「日本街」とは、蘇州の淮海街にある商店街。ネットで「まるで日本に来ているよう」と話題になったことがきっかけで、観光客が集まるようになったそう。中には、浴衣や日本風の傘を持って記念撮影をする人まで現れるようになった。街の雰囲気も日本そっくりのこの通りは「まるで日本に来ているような気分が味わえる」と若い女性たちを中心に人気になっているようだ。実はこの通り、もとは付近の日本企業向けに整備された商店街とのこと。その後、その街の景観がSNSで話題となり、「日本街」として知られるようになったとのこと。

 一方、ネットではこうした動きに批判的な声も上がっている。中には「南京からほど近い蘇州にこんな場所を作るなんて不謹慎だ」といった声も上がっている。その声に対し中国メディアは「実のところ、こうした現象と愛国心とは何の関係もない。そもそも、世界中に中国人の集まる場所には中華街がある。そこで中国情緒ある街の景観が現れるのは当然のこと。この日本街も同じことだ」と述べている。記事は結びに「こうしたことに神経質になるのではなく、様々な国の文化に寛容になることが大切」と反論している。

 コロナウイルスの影響で、日本への旅行が難しくなっている中、日本に来ているような気分だけでも味わいたい、と思う若者は多いようだ。(編集:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)