近年、米中関係が悪化する中で台湾をめぐる両国の動きが活発になっている。台湾付近の海域には、米中両軍の艦船や航空機が相次いで出現していると台湾国防部も発表しているが、中国の動画配信サイト西瓜視頻はこのほど、台湾の「重要性」について分析する動画を配信した。

 動画では、台湾の「位置」が非常に重要であると指摘し、西は台湾海峡を挟んで中国大陸、東は太平洋であり、「アジアと太平洋を結ぶ橋頭堡だ」と表現している。また、北から見ると日本列島から沖縄諸島を経て台湾となり、さらに南へ行くとフィリピン諸島、ボルネオ島と続くと紹介。南北のシーレーンからすると台湾は「のど元」に当たり、西太平洋の航路において太平洋とインド洋をつなぐ交通の要所でもあると説明した。

 そのうえで、「日本は海上輸送への依存度が非常に高い」と指摘。そのため、西太平洋の航路は日本にとって生命線であり、戦時には勝敗を左右するほど重要だと論じた。動画によると、西太平洋の航路を通る船便のうち約4分の3が日本の貨物だという。それで、資源の少ない日本にとって、台湾は日本のエネルギーの動脈と言え、ここを抑えられると日本経済の動脈が切られるのと同じほど深刻な影響が出るとしている。

 この動画に対して、中国のネットユーザーからは「台湾は三国時代の荊州のようなもの。その地理的な位置は極めて重要」、「日本だけでなく、中国にとってものど元とも言える」などのコメントが寄せられたが、最も多く見られたコメントは中台統一を望む声で「台湾を接収すれば米国のアジア太平洋戦略は失敗する」などの意見があった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)