戦後75年が経過した今でも、歴史問題を理由に日本に否定的な感情を抱く中国人は一定数存在するが、これには抗日ドラマの影響も大きいと思われる。しかし、近年の抗日ドラマは中国人自身が「抗日神劇(トンデモ抗日ドラマ)」とネタにするほどの内容のものが多かったと言われる。中国メディアの百家号は26日、当時の旧日本軍について知りたければ、「トンデモ抗日ドラマよりも八路軍を知るほうが良い」と主張する記事を掲載した。

 八路軍とは、日中戦争時に華北地方で戦った中国共産党軍のことである。国民党軍は前線で旧日本軍と戦い、八路軍はテロやゲリラ戦を主に行っていたとされる。記事は、実際のところ八路軍は旧日本軍を相手に非常に手こずり、苦戦したと伝えている。八路軍が旧日本軍に「驚かされた」のは、部隊を新たに編成した直後の第一戦目からだったという。

 記事は、当時の旧日本軍は突然のゲリラ攻撃に防御する暇もなかったものの、取り乱しもせず冷静に応戦したと紹介。また、明らかな劣勢にもかかわらず、旧日本軍が思いがけない抵抗を見せたため、八路軍のある兵士は後に「これほどかたくなに抵抗する敵を見たことがなかった」と振り返ったと伝えている。

 また、さらに八路軍を驚かせたというのは、旧日本兵を「捕虜にできない」ことだ。捕虜になるなら死んだほうが良いという考えから、重傷を負っても捕らえられる前に自殺してしまうからで、「1人も旧日本兵を捕虜にできなかった」戦闘もあったと主張。「どんなに劣勢でも逃げず、投降もせず、最後まで戦い、捕虜になりそうになると自ら命を絶った」のが真実の旧日本軍の姿だと伝えた。

 抗日神劇をいくら見たところで、戦争の歴史を正確に知ることはできないだろう。記事の中国人筆者は、「抗日神劇に出てくるような無能な日本兵だったら、さっさと戦争を終わらせて中国兵たちはすぐ家に帰れただろう」と指摘。捕虜よりも自殺を選ぶ心境は、中国人には理解できないとしているが、文字どおり死ぬ気で戦った旧日本兵は、抗日ドラマの中で描かれることはまずなさそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)