中国の都市部には高層マンションがずらりと並んでいるが、何階に住んでいようと窓やベランダには防犯のための「面格子」が設置されている。最近では目立たないワイヤータイプもあるが、いずれにしても外部から侵入できないよう防犯柵を設置するのが中国では常識となっている。一方、日本は都市部でも戸建てが多いが、窓に格子が入っておらず、中国人からすると非常に物珍しく思うようだ。

 中国の動画ポータルサイト・西瓜視頻は23日、「日本の家には防犯柵がないが、泥棒が怖くないのか」という疑問に答える動画を配信した。日本で生活しているという中国人男性が、自身の観察から日本の住宅には防犯柵がない理由を分析している。

 動画では、日本人が窓に格子を入れない理由として、「防災対策」と「盗られるものがない」ためだと分析している。日本は地震の多い国で、木造住宅は火事になると燃えやすく、災害時に窓から逃げやすいようにあえて格子を入れないと推測した。確かにこれは日本の家屋のすべての窓に面格子が設置されない理由の1つだろう。

 また、中国のように家電を自由に捨てられない日本では、不要な中古家電の処分に困るほどで、わざわざ家に入って盗む必要がなく、しかも日本人は貴重品を持ち歩くので家には盗むものがないためではないかと推測したが、これは的外れだろう。やはり防犯柵がなくても生活できる日本は、治安がそれだけ良いということだ。

 動画に対するコメントを見ると、「日本人の生活が豊かな証拠だ」と感心する人や、「日本では子どものころから他人の物は取ってはいけないという意識がある」と、道徳観念の高さを称賛する人が多かった。また、「自分が子どものころは、中国にも防犯柵はなかった」と、中国のモラルの低下を指摘する人もいたが、確かに中国には経済発展とともに犯罪も増えてきたようだ。現在の中国では街中に監視カメラがあふれ、監視社会にすることで犯罪の抑制を図っているが、それでも防犯柵が手放せないところを見ると、日本との治安の差はかなりあるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)