近年、日本を大きく上回るスピードで経済成長を続け、今や世界一の経済大国である米国にも迫る勢いの中国。国内総生産(GDP)の規模は日本の3倍近くにまでになったが、それでも日本に及ばない分野が多くあるようだ。中国メディアの網易は20日、「日本と中国の真の差はソフトパワーにある」として、日本が中国を上回る5つの分野について紹介する記事を掲載した。

 記事が挙げた1つ目の分野は「教育」だ。中国はチェスや記憶力選手権、暗算世界大会などで上位入賞者を多く輩出しており、この面では日本に勝っていると指摘。しかし、中国は人口全体で見ると初等教育を受けていない人の割合が低くなく、大学卒業者は多くはないと指摘した。この点、日本は大学進学率が高く、全体的な教育レベルでは日本に劣ると分析している。

 2つ目は「ノーベル賞受賞者の数と種類」だ。中国は自然科学の分野での受賞者は1人だけだが、日本は2000年以降だけで19人も受賞者がいると伝えた。3つ目は「スポーツ」だ。日本は格闘技が強く、男子ボクシングでは過去の世界王者輩出数が世界3位だと紹介。また、マラソンも強いほか、高齢者のスポーツ能力が高く、マスターズ陸上で世界一の選手も少なくないと指摘した。

 4つ目は「F1での成績」。これまで多くの日本人が自動車レースの最高峰であるF1ドライバーとなっており、そのうち3人は最高順位3位で表彰台に上ったと記事は指摘。一方、中国人F1ドライバーはわずか1人で、最高順位も16位に過ぎないという。5つ目は「本の翻訳数」。国連のデータによると、1978年から2020年までの間に、外国語に翻訳された中国の本は1万4389冊だったが、日本は2万9316冊であり、日本の影響力の方が大きいとしている。

 最後に記事は、近年中国は日本を超えようと努力し、実際に超えた分野もあるものの、まだ及ばない点があると認め、日本に対しては複雑な感情があっても冷静になって学ぶべきだと結んだ。記事が指摘した分野は、今のところ日本が優位性を保っているとはいえ、中国の進歩は目覚ましいものがある。日本もうかうかとはしていられないだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)