秋が進むにつれ、街を歩いているとオレンジ色に熟した柿の実を多く見かけるようになった。柿は中国でも秋の果物として親しまれているが、近年は地元の品種が日本から入ってきた品種に追いやられているようである。

 中国のポータルサイト・百度に18日、中国在来の柿の品種が非常に廉価であるにも売れず、日本から入ってきた品種に人気が集まっているとする記事が掲載された。

 記事は、柿が中国原産の果物であり、すでに2000年余りの栽培の歴史を持っていると紹介。その品種は実に多いものの、その大部分は今やすっかり没落してしまっており、残っているのは以前ドラマで注目された「火晶柿」くらいだと伝えた。

 また、その「火晶柿」の状況も決して楽観的なものではなく、市場での買取価格は500グラム0.5元程度であり、日本から入ってきた品種の「陽豊柿」の同1.2元に比べると半値以下になっていると指摘。また、日本から入ってくる新品種には同15元以上という天地ほどの差の値段が付くのだとしている。

 その上で、中国オリジナルの品種が廉価であるにもかかわらず売れなくなっている理由について「業者が、商品化レベルの高い日本の品種を好む傾向にあるからだ」とし、中国の柿は「利益が低く、貯蔵も難しく、干し柿にするしかない」という認識が業者の間で広く存在するのだと説明した。

 記事は、商業化という角度で見ると中国の品種は日本の品種に太刀打ちできないとし、大多数の農家も「火晶柿」ではなく日本の品種栽培を選択すると紹介。「なんといっても、農家たちは古い品種を保護するためではなく、一家を養っていくために柿を栽培しているのだから(儲けが出る日本の品種の栽培に傾倒するのは致し方ない)」との考えを示している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)