中国メディアの百家号は11日、日本と中国の「紙幣」に印刷されている人物の違いに注目する記事を掲載し、「日本では紙幣の肖像に採用された人物はみな文化人だ」と驚きとともに伝え、その事実から「日本が教育を重視する国」であることがわかると伝えた。

 モバイル決済が普及し、財布を持ち歩く人が減ったとはいえ、中国には今も紙幣や硬貨が流通していて、1元以上の紙幣としては6種類が存在する。そして、そのいずれにも毛沢東の肖像が印刷されている。

 記事は、日本の現行の紙幣には政治家が一人も印刷されていないことを強調し、1000円札、5000円札、1万札に印刷されている野口英世、樋口一葉、福沢諭吉の人物像を紹介し、彼らは「文学や医療、教育の分野で努力し、社会の発展に大きく貢献した人物だ」と紹介した。

 そして、日本が紙幣の肖像として相応しいと選んだ人物が医学者、女性小説家、教育家であることは、「日本がいかに教育を重視し、文化人に対して崇敬の念を抱いているかが良く分かる」と強調し、教育を重視する姿勢があるからこそ「日本は第2次世界大戦で焼け野原になっても、あっという間に復興を遂げ、世界の経済強国として復活することができたのだ」と論じた。

 中国ではすでに紙幣などの現金を使用する人はかなり減っているが、すでに「デジタル人民元」の試験運用も始まっている。中国でデジタル人民元が本格的に普及することになれば、毛沢東が印刷された紙幣は徐々に姿を消していくのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)