中国最大の都市である上海は、近未来的なビルが立ち並ぶ浦東エリアと租界の雰囲気を残す外灘エリアという両極端ながら魅力的な2つの顔を持っている都市だ。一方、中国人から見た日本の大都市の街並みは中国とは違った魅力を持っていて、新鮮に感じられるという。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、日本の大都市は目がくらむほど色鮮やかな看板に溢れていて、一見すると「乱雑」に見えるとしながらも「眺めていると活気と哀愁が感じられ、なかなか味わい深い」と伝える記事を掲載した。

 中国の各都市は急激な発展を遂げたが、その発展はある意味で「画一的」で、街中にある店舗の看板のデザインはどれも似通っている。これは都市ごとに景観を改善する努力の成果のようだが、こうした改善を喜ぶ人もいれば、「地域ごとに見られた独特の風情が失われてしまった」と反対する人も少なくないという。

 記事は日本の都市開発に着目し、「東京や大阪などの繁華街は看板やネオンであふれており、一見するとごちゃごちゃして乱雑な印象を受ける」と指摘し、日本の都市は駅前を中心に建物が密集する傾向があり、ビルや建物のデザインは法の範囲であればあくまでも自由であるため、中国の都市部と比較すると「統一感がない」と感じられるとした。

 しかし、よくよく観察してみると「看板や店構え、さらに店頭の広告の出し方も独特で、そこには日本の文化や雰囲気が感じられることに気づく」と論じ、中国人からすると「新鮮さ」を感じると同時に、「乱雑に見えた景色のなかに街の活気や温かさがあることに気づく」と主張した。

 確かに、日本では色や字体に特徴を持たせた看板や、提灯やのれん、立体型の看板や食品サンプルなど、人目を引くための様々な工夫が見られる。中国では、都市部を中心に統一感を持たせた街づくりが進められていて、こうした現実についいては中国人の間でも意見は分かれるものの、昔の雰囲気がなくなったとして寂しく感じている中国人は少なくないようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)