日本には、古代中国から入ってきた文化や事物が今でも多く残されているが、当の中国ではその多くが廃れてしまっている。中国メディアの百家号は11日、なぜ日本は中国由来のものを大切にしているのに、中国では廃れているのか分析し紹介している。

 記事は、尺八、日本刀、相撲、漆器、抹茶などは元をたどれば古代中国由来であると主張。もっとも、由来には諸説あるので中国由来だと確定できないものもあるのが事実なのだが、とはいえ、日本で見事に昇華を遂げ、日本を代表する伝統文化となったものばかりだ。では、なぜ中国では廃れてしまったのだろうか。記事によると「中国は重視していないわけではなく、あえて捨ててきた」という。

 その意味について記事は、「実用主義の中国では、実用的なものだけを残した」と説明。例えば尺八の場合、音色は非常に美しいが「吹けるようになるまでに時間がかかるのは実用的ではない」ため、練習しないでもすぐ吹ける笛に取って代わったという。

 ほかにも、日本刀は高価すぎて誰でも持てるものではなく、抹茶は粉にするのも点てるのも面倒など、いずれも実用的ではないとの理由で廃れたと主張した。残念ではあるが、一部の高貴な人よりも大部分の一般市民に合わせたほうが、国民のためになると開き直っている。

 中国には何千年もの歴史があり、中国人の誇りとなっているが、中国には伝統文化を守り発展させようとする気持ちはあまりないようだ。実用的というのは聞こえが良いが、数千年の歴史がありながら伝統文化を残そうとしないのは、あまりにも残念なことではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)