韓国では「財閥」と呼ばれる企業グループが大きな影響力を持つと言われる。その大きな影響力は経済のみならず、政治にも及んでいるという。日本にも財閥はあるものの、韓国ほど政治への直接的な影響はないと言えるだろう。中国メディアの今日頭条はこのほど、「なぜ日本は韓国のように財閥によって政治が損なわれることがないのか」と題する記事を掲載した。3つの理由が考えられるという。

 まず1つ目の理由が「財閥の構造の違い」。記事は、日本の財閥は厳密には財閥というより「企業グループ」といった方が正確だと指摘。韓国の財閥とは違って家族と血統の概念が薄く、後継者を血統で選ぶわけではないため、誰が後継者になるのか予想しにくいという。この点、韓国は基本的に世襲なので全く異なっているとした。また、日本の財閥は権力が分散しており、情報が透明であるため、韓国の財閥のように腐敗が生じることは少ないのだと主張した。

 2つ目の理由は「官閥と財閥ですみ分けしていること」。日本は戦後、国家が主導する自由市場経済を導入し、政府が国民の経済発展計画を定めるようになったと紹介。官僚集団と財閥は絶妙なバランスを保った関係だという。この点、韓国は財閥の力が官僚集団を超えるほど大きいという違いがあるとしている。

 3つ目の理由は「統治モデルの違い」。韓国の財閥は社会の大部分の資源や資産を所有しており、封建制と資本主義が合わさったピラミッド式のようになっていると記事は分析。儒教文化という背景のため、上の命令には絶対服従という構造になっているという。この点、日本の財閥は集団主義を取っており、上下ははっきりしているが、上への忠誠は西洋のように一種の契約のようなもので、上司が部下をいたわるなら、部下は上司を尊敬するという形だと伝えた。

 韓国では財閥改革が叫ばれてはいるものの、なかなか進まないのが現状であり、この点、日本の財閥の在り方が韓国にとっては参考になるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)