中国高速鉄道は営業距離や営業速度の点で新幹線を上回るが、それでも中国には「新幹線を大いにリスペクトすべき」だという見方がある。中国メディアの快資訊はこのほど、「日本の新幹線から学べる点」と題する記事を掲載した。

 記事は最初に、東海道新幹線は1964年の営業開始から短期間で黒字を達成し、しかも投資した資金すべての回収にも成功していると驚きを交えて称賛し、この成功には「運営側が新幹線の発車・到着時間の正確さを重視することにより、ビジネス需要に見事に応えたことが関係している」と説明した。逆に、中国高速鉄道はたくさんある路線のうち、黒字なのはごくわずかで、国有鉄道会社である中国国家鉄路集団は莫大な債務を抱えていると言われる。

 また新幹線の運行時間の正確さと乗り心地の良さの背後には、「神速」かつ「完璧」に業務を遂行する車内清掃員の努力も存在すると指摘。かつてフランス国鉄の総裁が新幹線の車内清掃員の作業を目の当たりにした時に、「この清掃員たちをフランスに連れて帰りたい」とその働きを絶賛したというエピソードを紹介した。

 さらに、営業開始から50年以上も経つ東海道新幹線にはこれまで車内の乗客が死亡する事故は起きていないとし、これほど高いレベルで安全を確保できるのは事故を未然に防ぐための「きめ細かい検知システム」が威力を発揮しているためだと指摘。この検知システムには新幹線車両本体の定期精密検査に加えて、「ドクターイエロー」と呼ばれる事業用新幹線車両を用いた新幹線の軌道・電気設備・信号設備の検査も含まれると紹介した。

 最後に新幹線は「従来線や地下鉄への乗り継ぎがとても便利」であり、中国高速鉄道の乗り継ぎの不便さとは対照的であると説明。また新幹線の駅は商業施設と一体化しているのに対し、中国高速鉄道の駅は「駅としての機能しか存在しない」と指摘し、新幹線は様々な点で中国高速鉄道にとっての手本であると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)