韓国はかつて日本と同じように「漢字文化圏」にあった国だが、漢字廃止政策によって「漢字を捨てた」ことは広く知られている。一方、韓国国内では漢字復活論が根強く存在するのも事実で、子どもたちに韓国教育を行うべきかどうかに関する議論も決着はついていないようだ。

 漢字を捨てた韓国にとっての文字といえば「ハングル」なのだが、中国人からすると「韓国では人びとの名前が漢字で表記されている」ことが不思議なのだという。中国メディアの今日頭条はこのほど、韓国人の名前はなぜ「ハングルと漢字が併記されているのか」と問いかける記事を掲載した。

 記事はまず、「韓国は日本と同じように、中国から多くの文化を学び、導入した国だ」と指摘する一方、第2次世界大戦後に韓国では徐々に韓国廃止論が台頭し、漢字を捨ててしまったと指摘。だが、韓国人の身分証明証の氏名の欄には「漢字の表記も見られる」と紹介し、韓国は漢字を廃止したはずなのに、なぜ氏名は漢字が併記されているのかと疑問を投げかけた。

 これについて「韓国は漢字を廃止するまで、数百年以上にわたって漢字を使い続けてきた」と指摘し、それは漢字がそれだけ便利な文字だったためであることを強調。漢字は表語文字であるため、たとえ同じ読み方でも文字が異なれば意味が異なり、人名をはじめとする固有名詞の表記が便利であるのに対して、表音文字であるハングルだけで人名を表記しても区別しにくいと主張、だからこそ韓国では漢字を廃止しても、人名の表記などでは伝統を捨てられず、漢字も表記する習慣が残っているのではないかと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)