中国のポータルサイト・百度に8日、「日本人はどうして日本産ウナギをこよなく愛し、中国産ウナギを敬遠するのか」とする記事が掲載された。

 記事は、現在の中国では多くの人が輸入食品を好んで食べているとし、値段が国産品よりも何倍も高い場合があるにもかかわらず、それでもお金を出して食べようとすると紹介。その一例がウナギで、日本からの輸入ウナギの価格は福建省産のウナギの倍ほどするものの、多くの人が日本産ウナギを買い求めて喜んで食べ、「輸入物はやっぱり違う」などと感想を口にすると伝えた。

 そして、日本人も同じように日本産のウナギを愛し、中国産のウナギを嫌う傾向にあると指摘。福建省では毎年大量のウナギを日本に輸出しており、品質も良好で値段も廉価であるにもかかわらず、日本人からは「サイズが小さい、肉質に締まりがない、パサパサだ」などと言った理由により人気が得られていないと紹介している。

 その上で、依然日本で放送されたバラエティ番組の中で、日本産のウナギと中国産のウナギをタレントが目隠しした上で試食し、日本産を当てるという実験を行ったところ、誰も正確に当てることができないという結果になったとした。

 記事は、実際のところ市場に広く流通しているウナギの多くは養殖もので、中国産も日本産も養殖ものに大きな違いはなく、どちらも同じ品種の稚魚を用いているのだと解説。日本人が「日本のウナギがおいしい」と言うのは、純粋に日本人の心理的な要因によるものなのだとの考えを示した。そして、多くの中国人が輸入物の高価な食材に対して「きっとおいしい」という先入観を持っているのと同じなのであると伝えている。

 日本の消費者が中国産ウナギを敬遠して日本産を選ぼうとする背景には、中国産の食品に対して今なお「不安で危ない」というイメージを抱いていることもあるのではないだろうか。一度ついたネガティブなレッテルを剥がすのは難しい。中国の食品が「安心、安全」というイメージで広く日本の食卓に迎えられるようになるまでには、まだまだかなりの時間を必要とするかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)