日本で中国のアイドルや芸能人を知っている人はあまり多くないが、中国人の若者は日本の有名人をよく知っている。そんな中国では最近、日本の「声優」に人気が集まってきているようだ。中国メディアの騰訊はこのほど、日本の声優の歴史について紹介する記事を掲載した。

 中国人の若者のあいだでは日本のアニメやゲームが人気で、日本のエンターテイメント産業は中国に深く根を下ろしていると言える。そんな中国人に日本の「声優」は非常に人気があり、日本人以上に詳しい人もいるほどだ。日本のアニメを見るにしても、多くの中国人は吹き替え版ではなく、日本の声優のセリフを聞くことができる中国語字幕版を選ぶほどだ。

 記事は、中国で日本の声優は非常な人気があり、招待されて訪中する人も増えていると紹介。中国でもアニメ業界がかなり成長してきてはいるものの、声優業はまだ発展途上のためなのかもしれない。

 記事は、日本の声優業界がここまで成長するには時間がかかり、飛躍的に進歩するまでに3回の波が来たと伝えている。最初の波が来たのは1960年代で、国内の番組が少なくアイドルもいなかった日本では「海外のドラマ」をよく放送しており、吹き替えが必要になったと紹介。しかし当時はプロの声優はほとんどいなかったとした。

 70年代になると「アニメ」が人気になり、プロの声優が出てきて声優業以外にも歌を出しイベントに登場するようになったと紹介。第3の波として、90年代には声優の養成所や専門学校などが登場し「声優業界の産業チェーン」が確立されたと伝えている。

 将来的には、中国にも人気声優が登場するのかもしれないが、今のところ日本人声優はその質の高さから人気が高いようだ。たとえば人気声優の花澤香菜さんは、中国の年越し番組に2年連続で出演して中国語で歌やダンスを披露しており、ウェイボーのフォロワーも54万人以上もいるという。日本の声優はこれからも中国で人気を集めていくことだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)