中国は自国の高速鉄道について「中国を代表する名刺的な存在」であると主張しており、高速鉄道を誇りとする中国人は少なくない。だが、中国は高速鉄道産業をゼロから立ち上げたわけではなく、日本やドイツなどの国から技術を導入したことは広く知られる事実だ。

 中国は高速鉄道の営業距離の長さや営業時速の速さを理由に、「中国高速鉄道は世界一の高速鉄道システム」であると主張しているが、では新幹線と中国高速鉄道では技術的にどちらがより優れた存在なのだろうか。中国のQ&Aサイトの知乎にこのほど、「中国高速鉄道と新幹線ではどちらの技術が優れているか」というタイトルのスレッドが立てられ、多くの中国人ネットユーザーたちが回答を寄せている。

 新幹線と中国高速鉄道はアジア各国を中心に受注競争を繰り広げてきたライバルだが、中国人ネットユーザーたちの見方は比較的「公平」なものであり、たとえば「技術という点から言えば、新幹線の方が上だろう。中国は車体傾斜式車両すら自前で作れないからだ。中国高速鉄道が新幹線より優れているとすれば、複雑な地形や気候で運行するノウハウがあることくらいだ」といったコメントが見られた。

 また、別の中国人ネットユーザーは、「中国高速鉄道の方が技術は上に決まっている」と主張し、その根拠として「中国高速鉄道にはドイツやフランス、日本、カナダから購入した技術が採用されている」ことを挙げていた。中国は日本などから導入した技術を「消化吸収し、再構築した」と主張しており、それゆえ盗用には当たらないと主張している。

 そのほか、技術の比較をする前に2011年7月23日に発生した「脱線事故」のことを思い出すべきだと指摘し、「中国高速鉄道でも新幹線でも、完璧な高速鉄道など存在しないのだから、技術の優劣を競う前に中国高速鉄道は自らの問題点を解決することに注力したほうが良い」との見方を示すコメントも見られた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)