すべてのものづくりを支えているといっても過言ではない工作機械。日本の工作機械はその技術力の高さで世界トップクラスと言われており、世界の製造業を支えている。中国メディアの百家号はこのほど、「世界で一二を争う日本とドイツの工作機械を中国が超えられるか」と題する記事を掲載した。

 記事は、中国の工作機械も進歩し続けており、国内には巨大な市場ニーズがあるため、それなりの規模のメーカーもあると紹介。しかし「全体的な技術は各段階において日米欧、さらには韓国よりも遅れているのが現状だ」と指摘した。

 そして、中国メーカーにはイノベーションが不足しているだけでなく、品質管理においても不足があり、市場の競争が厳しいためにどうしても価格競争となって利益が上がらず、品質や技術革新よりも市場シェアばかりを重視するようになってしまうと問題点を分析。さらに技術者の待遇が悪く尊重されないため、技術者をとどめておくことが難しいという。

 また、中国の国民性も日独とは異なっており、これも工作機械分野の発展を妨げていると記事は分析。日独では受注した製品の価格は高いがきちんと検査を行い、材料から部品の加工に至るまで非常に厳格だが、中国人はその国民性ゆえに検査は行うもののそれほど厳格ではないという。そのため品質で劣ってしまうようだ。

 一例として記事は、日本では製品の質を95点に落とせば2割安く製造できるとしても会社は受け入れないと紹介。これが中国と違う点で、そのため日独は最高級品を作って高額で売るが、中国は二流品を作って安く売るという違いになって表れると説明した。

 しかし記事は、日独を超えるのは10年では難しいが「不可能ではない」と主張。中国でも技術者が重視されて相応の待遇を受けるようになれば、より多くの人が技術開発に没頭し、日独を越えられるようになるだろうと論じた。記事は、中国には資金も市場もあり、足りないのは技術だけなので、技術者が育てば日独を越えられるとの希望的観測を述べているが、現実はそれほど甘くはないだろう。工作機械分野での日本の優位性は今後も続くに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)