中国ではテレビで毎日のように抗日ドラマが放送されており、抗日ドラマを見て育った人のなかには強い反日感情を抱いている人もいる。しかし、そのような人でも、何らかの理由で日本を訪れると「対日感情は一変する」のだという。

 中国メディアの百家号は2日、「軍国主義に支配されていた、かつての日本に対して全く好感を持てずにいた」という中国人が、仕事の関係で日本を訪れた際のエピソードについて紹介する記事を掲載した。

 この中国人は幼少の頃から抗日映画や抗日ドラマを見ていたそうで、「日本に全く好感を持てずにいた」そうだ。しかし、仕事の関係で日本を訪れることになり、当初は「日本になんて行きたくない」と不機嫌だったそうだが、約20日間にわたる日本滞在で「日本に対する感情が一変した」のだという。

 記事はまず、日本は「環境保護」が行き届いている国であることがすぐに見て取れたとし、山には木々が生い茂り、荒れ果てた山や汚れて悪臭を放つ河川はなかったと紹介。中国では悪臭を放つ河川は珍しい存在ではないだけに、日本の清潔さや自然環境の良さに大きな感銘を受けたようだ。また、日本では自動車でも歩行者でも信号無視などをする人はおらず、街に秩序があることを感じたとも指摘している。

 また、日本では何を買うにしても「偽物や海賊品、不良品」をつかまされる懸念がないため、買い物の前にいちいち箱の中身を確認する必要がなかったと紹介した。これは日本人にとってはごく当たり前のことだが、中国では商品がすり替わっていたり、偽物が入っていたりする可能性があるため、購入前に箱の中身を確認する消費者は少なくない。

 さらに、記事の中国人筆者の同行者のうちの1人が日本滞在中にカメラを紛失してしまったと紹介する一方、紛失から数時間後に落としてしまったであろう場所を探して見たら、カメラがその場所に置いてあったと紹介。「日本では落し物が手元に戻ってくる可能性が高い」という話は中国でも広く知られているが、この話は「嘘ではなかった」ことを強調した。

 実は、記事の中国人筆者の「叔母」も訪日をきっかけに対日感情が一変した1人であったそうで、その叔母は「日本には謙虚になって学ぶべき点が数多くある」と述べていたというが、記事の筆者も訪日をきっかけに「過去の歴史は忘れることはできないが、日本には長所があり、その長所は真剣に学ぶべき」という考え方に変わったと紹介、「自分は日本を訪れた際、中国とのあまりの差に恥ずかしい気持ちになったが、次世代の中国人たちが将来、日本を訪れた時に自分と同じ気持ちにならないことを祈りたい」と伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)