国の原子力委員会によると、2019年末の時点で日本プルトニウム保有量は45.5トンだった。このうち国内保管は8.9トンで、残りは英国とフランスに保管している。ピーク時の47トンと比べるとやや減少しているものの、それでも核兵器の材料になるため、中国は強く警戒しているようだ。

 実際、47トンのプルトニウムは核兵器6000発分になるといわれているが、中国メディアの百家号は2日、大量の核原料を保有している日本は、すぐにでも核兵器を製造できるのかについて分析する記事を掲載した。

 記事は、「日本は他国と同様、核兵器開発に強い意欲を持っているはずだ」と主張し、日本に対する警戒を怠れば将来的なリスクとなり、「アジアで戦火が再燃するかもしれない」との意見もあると論じた。しかし、いらぬ心配だという専門家もいて、日本には核兵器を開発する能力などないという見方もあるとして、その理由を4つ挙げている。

 その1つが「原料」の問題だ。日本の原子力発電所ではプルトニウム240を使用しているが、核兵器の原料となるのはプルトニウム239であるため異なっていると指摘した。2つ目は「人材不足」。米国の支持で経済や工業面では飛躍的な進歩を遂げたものの、日本には核兵器を作るだけの知識とノウハウを持つ人材がいないとしている。

 3つ目は「核実験場がないこと」。小さな日本で実験場を確保するのは無理であり、シミュレーションするにしても実際のデータを基にする必要があるので無理だとしている。4つ目は「小型化と積載道具」の問題だ。小型化は高い技術が必要で、積載するミサイルも大きな推進力のほか耐高温能力などの技術も必要で、今の日本のレベルでは難しいと論じた。

 それで記事は、「これらの問題を解決しない限り、材料があっても実戦能力がないので、かえって日本に面倒をもたらすことになる」と結んだ。日本の核兵器開発能力は中国でもよく議論になる関心度の高い話題だが、それだけ日本に対する潜在的な恐怖があるということなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)