中国は10月1日の国慶節に絡む大型連休を迎えている。2020年は中秋節とも重なり8連休となっており、連休中に延べ6億人以上が国内を移動するとの報道もある。そのため高速道路では大渋滞が発生しているが、中国の都市部では普段から渋滞が深刻化している。中国メディアの百家号は2日、「日本は中国と同じく人口密度が高い国なのに、なぜ渋滞が深刻化しないのか」と題する記事を掲載した。

 記事は中国の渋滞問題について、政府もさまざまな対策を取っているが「根本的な解決には至っていない」と紹介している。都市の人口密度が高いためだという人も多いそうだが、それならなぜもっと人口密度の高い日本ではそれほど渋滞していないのだろう。

 記事は、理由の1つとして「消費理念の違い」があると分析。豊かになった中国人はこぞって自動車を購入しようとしており、今でも自動車が「ステータスの象徴」になっているという。記事は、親族や友人と会うと自然と自動車の話になり、「どのブランドの車を所有しているか」で社会的地位が決まってしまうので、どうしても車が必要になるのだと伝えた。

 この点、日本では必ずしも自動車を所有する必要がなく、どのような自動車に乗っているかで社会的地位が決まることのない日本では、高収入で地位のある人でも公共交通機関で出勤するほどだと伝えた。つまり、日本は自動車の保有率が高くないから渋滞が発生しないと言いたいようだ。

 また、「交通インフラが整備されていること」も理由の1つだと記事は分析。日本の都市部は地下鉄が網の目のように張り巡らされており、電車の路線網も発達しているので、どこへでも人を運ぶことができるとしている。この点、中国は国土が広いので日本のような交通インフラの整備は難しく、どうしても自動車が交通の手段になってしまうと論じた。

 実際のところ、日本でも渋滞は発生しているが、中国ほど深刻ではないのは確かだろう。日本は渋滞を防ぐためのさまざまな対策をしており、中国も渋滞対策の具体的な方法について研究した方が良いのではないだろうか。いずれにしても中国の渋滞問題はまだまだ続きそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)