日本は科学技術の進んだ先進国であり、名目GDPでは世界第3位ではあるものの、欧州の人びとと比べると日本人の生活は慌ただしくゆとりがないとも言われる。中国メディアの百家号は1日、「日本はこれほど経済が発展し、科学技術が発展した国なのに、なぜ欧米人のようにゆったりとした生活ができないのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、日本人と欧州人との生活はかなり異なっていると紹介。日本は秩序正しい国だが、日本人が「1秒でも無駄にはできない」緊張感のある毎日を送っているのに対し、欧米人はGDPでは日本に及ばないが「ゆとりある生活を送っている」という。なぜこうも違うのだろうか。

 その理由について記事は、西洋諸国には「それぞれ何かしら資源があるからだ」と分析。ドイツは石炭、フランスには鉄鋼があると指摘した。一方の日本は、多くの資源が輸入頼みで人件費や輸送費、時間が余分にかかるため、より多く働くしかないとしている。

 また、「福祉制度」の違いも関係していると記事は分析。難民の多かった欧州では、国民の生活を保障するため福祉立国になったことで、税は高いが「普通にしていればまずまずの生活が保障されている」という。この点、福祉制度が欧州ほど整備されていない日本では高齢化も進み、退職しても働かざるを得ないので生活は楽ではないと論じた。
 
 さらに中国文化のなごりで日本人は「勤勉すぎる」ことも挙げている。日本人の1週間の平均労働時間が39時間なのに対し、西洋では33時間とかなりの開きがあると言われる。勤勉さは日本人の長所の1つだが、海外からは毎日の生活に追われているように見えるようだ。確かに、日本には欧州に見られるような生活のゆとりはあまりないのが現実だろう。日本は欧米に比べて労働生産性が低いと言われるが、欧米のようなゆとりある生活を実現するには生産性の向上が必要なのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)