日本の半導体製品はかつて世界トップシェアを誇ったが、現在のシェアはわずか1ケタにまで減少してしまった。2020年第1四半期の半導体企業売上高ランキングでは、10位以内に入った日本企業はキオクシア1社にとどまった。

 しかし、中国メディアの網易は1日、失われた20年を経ても日本の科学技術は驚くほど強く、半導体産業における影響力は今なお健在であると伝える記事を掲載した。

 記事はまず、実際のところ日本の半導体分野は今でも強いと紹介。半導体産業の発展のため、大金をつぎ込み投資している中国から見ても、驚かざるを得ない強さだと称賛している。しかし、日本の半導体製品は世界シェアが減り続けているのではないだろうか。

 記事は、日本は確かに「失われた20年」の間に多くの分野で韓国などにシェアを奪われたものの、「実は今でも世界経済をけん引する立場にいる」と伝えている。半導体の「製造措置」の分野では、日本は世界シェアの約4割を占め世界2位になっているそうだ。

 また半導体の生産に必要な素材や材料でも大きなシェアを獲得しており、半導体の「製品」そのもののシェアを失っても、半導体産業における影響力は今なお健在だと指摘。それで、日本は経済が停滞したとはいえ半導体分野に投資を続けており、大きな成果を得ていると指摘し、「科学技術の実力で米国を追っている」とその勢いを伝えている。 

 半導体の製品そのものだけを見ると日本は弱体化しているように見えるが、あまり目立ちにくい半導体の製造装置では大きなシェアを維持しており、半導体材料でも日本が強いことは最近知られるようになってきた。製造装置や材料がなければ半導体を作ることはできないわけで、本当の意味での半導体分野の強者は日本だと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)