中国メディア・騰訊網は1日、「100%欧州所属選手からなる日本代表が誕生した、敬服しない訳にはいかない」とする記事を掲載した。

 記事は、サッカー日本代表が1日に最新の日本代表選手名簿を発表したと紹介。特筆すべき点として、今回招集された選手25人が全員欧州リーグの所属であることを挙げ「日本代表の羨ましい限りの選手層の厚さが表されている」と評した。

 その上で所属するリーグの内訳についても言及し、欧州の下部リーグ3人、非5大リーグの1部所属10人を除いた残り12人はいずれも5大リーグの1部に所属しており、リバプール、ビジャレアル、マルセイユといった名門クラブにいる選手も少なくないと伝えている。

 また、オランダやベルギーの1部クラブに所属する選手も多いことに触れ、かつては中国人選手たちも海外での武者修行の場としてこれらのリーグに所属してきたものの、今ではほとんどいなくなってしまったと紹介。それはクラブが手放さないという側面があるとともに、若い選手たちが国内リーグに甘んじて国外に武者修行に出かけようとしないという問題もあると指摘した上で、そして中国の若手選手に対して「ぬるま湯に浸かるだけで多額のお金をもらって満足か、かつて持っていたサッカーに対する夢は忘れたのか、初心はどこへやったのか」と訴えかけた。

 さらに、プロサッカー選手は公人として全国の青少年選手のお手本になる必要があるとも指摘。その模範というべき人物として、国内での高い年俸オファーを蹴って、スペイン2部に降格したRCDエスパニョールに留まり必死に主力の座を得ようとしている武磊を挙げつつ、これに続く人物が出てこないことを嘆いている。

 記事は、海外でプレーした選手が晩年または引退後に自国に戻り、世界で先進的なサッカー理念を持ち帰って次代を担う子どもたちに伝えることが、自国の青少年選手の育成ひいてはサッカー全体の発展に対して大きな意味を持っているとし、だからこそ日本はユース育成においてアジアで最高の水準を保つことができるのだとも論じた。

 そして、中国サッカー界もサッカー先進国から優れた部分をどんどん持ち帰るサイクルを構築する必要性があると訴えるとともに、「帰化選手の数を制限すべきだ」とし、帰化選手への過度の依存に警鐘を鳴らした。

 中国のネット上では、中国サッカーの現状や問題点を分析、指摘する文章が後を絶たない。その中には大きな説得力を持つものも少なくない。それなのになぜ中国サッカーはなかなかブレイクスルーを実現できないのか。そこには、外野からは見えない複雑な問題や課題が横たわっているのかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)