日本が国内総生産(GDP)で中国に追い越されてから10年が経過した。中国と比べると日本のGDP成長率はほとんど成長していないが、今なお日本はGDPで世界3位となっている。

 中国のQ&Aサイトの知乎にこのほど、「日本が今もGDPで世界3位の地位にいるのは、過去の栄光によるものなのか」と問いかけるスレッドが立ち上げられ、中国人ネットユーザーから様々な意見が寄せられた。

 中国人からすると、中国経済がずっと著しい成長を続けているのに対し、「失われた20年」、「失われた30年」で経済成長を失ったと言われる日本が今も世界3位の座にいることが不思議でたまらないようで、こうした疑問が沸くようだ。

 これに対し、中国人ネットユーザーからは「日本は決して過去の栄光にすがってはいない」という意見が寄せられ、その根拠として「日本企業の研究開発費は世界的に見ても少ない方ではなく、この点から日本は将来に向けて継続的な投資を続けていることがわかる」と指摘する声があった。

 さらに、「失われた30年」と呼ばれる経済低迷期に、「日本は経済構造の転換に力を注いだ」と指摘し、「失われた30年という経済の低迷期と、少子高齢化という問題に直面しても今なお世界3位の座を維持できているというのは、それだけ日本が努力してきたからなのではないか」とする意見も寄せられた。

 また、GDPの緩やかな推移から「日本は過去の栄光を食いつぶしている」という見方もできるとし、「確かに日本企業は白色家電やパソコン、携帯電話などのコンシューマー向け製品の分野で存在感を失ってしまったが、それは構造転換を行ったからだ」と指摘、各産業の川上に当たる素材や部品といった分野のほか、より付加価値の高い精密機器や工作機械などの分野では今も日本企業が圧倒的な競争力を持っていると指摘するコメントもあった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)